外貨MMF(外貨建てMMF)は「マネー・マーケット・ファンド」の略で、海外の短期国債など信用度の高い公社債などに外貨で投資して運用している金融商品です。
外貨MMFは外貨定期預金と比べて有利な点が多くありますが、最も大きな相違点は税制の違いが挙げられます。投資した後でドル高・円安が進み為替差益が発生した場合、外貨預金の為替差益は雑所得とみなされ、所得が高いほど所得税と住民税を合わせた税率も高くなります。一方、外貨MMFでは為替差益は全て非課税となります。
また、為替手数料にも違いがあります。大手銀行では米ドル建ての場合、外貨定期は原則片道1円ですが、外貨MMFはほとんどが半分の50銭。利率も外貨MMFは分配金として表しますが、通常は外貨定期預金の金利を上回っています。証券会社などで販売しているほか、一部銀行でも扱っています。
(日本経済新聞2009年8月30日記事より引用)
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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