複数の銘柄をひとまとめにして一括に売買する取引のことをバスケット取引といいます。一般に15銘柄以上でかつ売買代金が1億円以上の取引が対象になります。機関投資家が保有銘柄を入れ替えるときなどに使いますが、大口の取引だけに市場の流れを変えるケースもあります。
取引では機関投資家が買いたい(売りたい)複数の銘柄と、それらの価格を指定して証券会社に注文します。合意した証券会社の自己売買部門が指定された銘柄を市場で買い(売り)向かうという仕組みになっています。
バスケット取引の詳細な情報は明示されませんが、午後の取引開始直後の株価指数先物を見て、昼休みのバスケット取引で売り買いどちらが優勢だったかをある程度推測できることもあります。証券会社が価格変動リスクを避けるため、先物でまとまった売買注文を入れることが多いからです。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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