SRIファンドというのは、環境問題だけでなく、地域社会への貢献やコンプライアンス(法令順守)など、企業の社会的責任に注目して投資対象を選ぶファンドのことをいいます。社会的責任への取り組みが進んでいる企業はリスク管理能力が高く、中長期的な成長が期待できるとされています。投資を通じた社会貢献の一環として年金基金などが取り入れ、一般の投資信託にも広がりました。
名称に「SRI」とうたったファンドは2009年6月末時点で18本運用されています。このうち最も純資産残高の多い「SRIジャパン・オープン」(住信アセットマネジメント)は純資産残高240億円。三菱UFJファイナンシャル・グループやツムラ、トヨタ自動車などを組み入れており、過去6ヵ月間で基準価格は11%上昇しています。欧米では株式型や債券型など多様なSRIファンドが運用されています。エコファンドもSRIファンドと位置付けられることが多いようです。
(2009年7月27日付日本経済新聞記事より抜粋)
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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