CBは、あらかじめ定められた条件で、その発行企業の株式に転換することができる権利を与えられている社債で、転換社債型新株予約権付社債といいます。いままで長い間、転換社債と呼ばれていましたが、商法改正に伴い、平成14年4月1日以降このように呼ぶようになりました。
投資家は、一定期間を過ぎると株式に転換して売却することができるため、株価の上昇による値上がり益を得ることが期待できます。もちろん、社債のまま持ち続けることも可能で、利付債券として定期的に利子を受取ることができ、償還日には額面金額が払い戻されます。
社債は会社にとっては借金ですが、株式に転換された時点で借金を返す必要がなくなる上、資本金に組み入れられて資本金が充実するという大きな利点があります。
【同義語】 転換社債型新株予約権付社債 転換社債
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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