株価のチャート分析で1つの目安となるパターンに三角もち合いというものがあります。株価が上昇と下落とを繰り返しながら推移し一定の水準に収束する際、高値と高値を結んだ線(上値抵抗線)と、安値と安値を結んだ線(下値抵抗線)とが三角形を形成します。この状態を三角もち合いと呼び、上値抵抗線と下値抵抗線が接近すると株価が上下いずれかに大きく動くとされます。
安値がほぼ一定で、高値を徐々に切り下げる形の三角もち合い状態が続いた場合、投資家が前の高値まで上昇するのを待てずに売っており、売りの勢いが強いと見られます。上値抵抗線と下値抵抗線とが近づくと下振れする可能性が高くなります。反対に高値が一定で安値を切り上げる形の三角もち合いは、上振れしやすくなります。
一般にもち合いの日数が長いほど、上下いずれかに振れた際の振れ幅も大きくなる傾向があるといいます。
(2009年7月20日日本経済新聞記事より引用)
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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