キャッシュフローとは、企業の営業活動や設備投資、資金調達などで生じる現金の収入と支出のことをいいます。損益計算書の利益は会計方法を変更すれば変わりますが、キャッシュフローは会計処理方法を変えても影響を受けません。上場企業は2000年3月期からキャッシュフロー計算書の開示を義務付けられました。
銀行の融資姿勢によっては、損益計算書が黒字でも資金繰りに行き詰る「黒字倒産」が増えることがあります。損益計算書では見えない企業の実力を測る指標としてキャッシュフローは注目されています。
(2008年9月22日付日本経済新聞記事より抜粋) |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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