バルチック海運指数とは鉄鉱石や穀物などを運ぶばら積み船の運賃水準を示す指数のことです。英ロンドン海運取引所が海運ブローカーらの情報を基に、スポット(一年以下の短期契約)で運行するばら積み船の運賃や用船料(海運会社が船主から船を借りる料金)を集計します。1985年を1000として指数化しています。
2003年以降、中国の鉄鉱石輸入が急増するなど新興国向けの資源輸送需要が拡大したことから船の供給が追いつかず運賃が高騰しまし、2008年5月にバルチック海運指数は最高値を更新しました。しかし、その後は世界景気の減速で資源の需要も急減、船の供給が過剰になり、1000を割り込む水準に低迷しています。
(日本経済新聞2008年1月記事より引用) |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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