取引期間が1年以上の金利のことを長期金利と呼び、国債の利回りや1年以上の定期預金金利などがあります。満期までの期間が10年の国債である新発10年年物国債の流通利回りが代表的な指標となっています。国債の買い手が少なくなれば価格は下落して利回りは上昇します。反対に買い手が増えれば利回りは下がります。
長期金利は将来の経済成長や物価上昇などを予測して決定されるため、この金融市場の景気予測が株式投資の判断材料にもなります。また、長期金利は国の財政事情も映しており、国債の増発などで需給が悪化する懸念が高まると、金利は上昇しやすくなります。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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