CD(Negotiable Certificate of Deposit)とは、譲渡性預金のこと、つまり銀行が短期の資金調達の為に発行する、第三者に譲渡可能な定期預金証書のことをいいます。
一般に銀行の預金は特約で譲渡することを禁止されていますが、CDにはこの特約がなく、預金者が自由に第三者へ譲渡することができます。発行側が金利などの発行条件を自由に決めることができるので、短期での高利回りが期待できます。預金者は金融機関やその関連会社、証券会社、短資会社が中心になり、1〜3ヶ月の期間のものが最も多く発行されています。
CDを売買するCD市場はオープン市場ですので、一般事業法人等も参加しています。CDの金利も短期金利の重要な指標となります。
【同義語】 譲渡性預金
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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