株式市場の場合、株価指数先物の、現物指数と先物指数の価格差を利用して値ざやを稼ぐことを裁定取引といいます。
まず、現物の日経平均株価と先物取引満期日までの金利、配当収入から日経平均先物の理論価格を算出します。そして日経平均先物に実際についている価格が理論価格を上回った時には先物売りと現物買いを同時に行い、先物価格が理論価格にサヤ寄せした時に反対売買すればその値動き分が利益となります。
逆に先物価格が理論価格を下回った時には先物買い、現物売りという売買を行って、後に反対売買をして利益確定をします。
【同義語】 アービトラージ
|
|
ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
|
|
|