カバードコール指数は日経平均株価をもとに算出した新しい4つの指数のひとつです。他にリスクコントロール指数、レバレッジ指数、インバース指数があり、特定の投資戦略をとった場合の損益を指数にしたもので、日経平均と比べてどれだけの運用成果があったのか分かりやすくなります。
「カバードコール」は株価オプションを使った戦略の一つで、日経平均に連動する現物株を買い、日経平均オプションの買う権利(コール)を売り建てます。
カバードコールは株価の先高感が目先、後退すると考える投資家には有効な手法とされます。相場の上値が重くなり、現物株で利益がでなくても、コールの買い手からもらうオプション料が収入になるからです。逆に日経平均が上昇してコールの権利行使価格を上回った場合は、現物株には値上がり利益が出ますが、コールを売り建てた分が損失となり、全体のもうけは小さくなります。
カバードコール指数はそのときの日経平均より5%高い権利行使価格のコールを売り、毎月ある特別清算指数(SQ)の算出日に期先物に乗り換えると仮定して算出します。過去の推移をみると、株価の上昇局面では日経平均ほど上昇せず、下落局面では日経平均より下げが小さい傾向があります。
(2011年6月2日日本経済新聞記事より引用)
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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