アメリカのチャート専門家のグランビルが開発した最も基本的なケイ線で、過去のある一定期間の平均株価をグラフにしたものです。5日、25日の日足、13週、26週の週足がよく使われる移動平均線で、60カ月、120カ月の月足もあります。
移動平均は、株式投資において様々な方法で利用されています。例えば現在の株価との関係を比較するときに使われます。現在の株価が移動平均から上下にどれくらい乖離しているかで割安感、割高感を測ったりします。
5日移動平均は短期間の株価の動きをつかむのに適しており、中期線の13週線や長期線の200日線などのように、期間が長いほど相場の流れや転換点を的確につかむことができます。
また、移動平均の向きも大切になります。例えば短期の移動平均線が上向き、長期の移動平均線を下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」が表れると本格的な上昇局面に入ったと判断されます。
25日移動平均線を例にとってグラフの書き方を説明すると、次のようになります。
過去25日間の終値の平均値を求めてそれを基準日とし、翌日は25日前の株価を外してその日の株価を加えて平均値を求め、次々に折れ線グラフで繋いでいきます。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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