TOBすなわち公開買付けとは、経営権の獲得を目的に、株券等の発行会社または第三者が、不特定多数の株主に対して、公告や広告等により買付価格や買付期間・買付株数などを提示し、株券等の買取りを表明・勧誘を行い、有価証券取引所外で一定期間に一気に大量の株券等買い集めることをいいます。
M&Aの手段の他、自社株の消去などのためにも利用されますが、脱法的な取引も出てきたことから、2006年12月にTOBの手続きは、株主・投資家・買付者に対して透明性・公正性を確保できるよう法改正がなされています。
【同義語】 公開買付け
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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