間接金融とは、企業が銀行などの金融機関から資金を借り入れることを指します。金融機関は個人の預金などで資金を集め、資金の出し手と借り手を仲介することから間接金融と呼びます。
一方、企業が株式や社債を発行して資金調達するのが直接金融で、株価の下落などのリスクは資金の出し手が背負うことになります。
上場企業(新興3市場、金融除く)の有利子負債残高のうち、間接金融による調達額の割合は2008年9月末で76%となっています。社債やコマーシャルペーパーなどの直接金融による残高は3月末に比べて10%増えましたが、市場混乱が増幅した最近は直接金融の機能が低下し、企業がじわじわ間接金融にシフトする傾向が出ています。
(2008年12月10日付日本経済新聞記事より引用)) |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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