ロスカットというのは、FX取引において手持ちのポジションあるいは口座全体の評価損がある一定レベルに達したとき、つまりトレーダーの証拠金維持率がある数値より下回った場合に、それ以上の損失の拡大を未然に防ぐ目的で、トレーダーに通知することなく自動的に反対売買することにより強制的に決済されるシステムのことです。ロス(損失)をそこでカット(切る)することからこのように名付けられています。
緩やかな相場の変動の場合には自分で損切りすることもできますが、急激な変動があった場合には証拠金を上回るような多大な損失が発生することもありますので、安全性の面において不可欠のシステムです。
ロスカット設定の計算方法はFX取引業者によって違いますが、多くの場合は証拠金維持率が25〜30%を下回った場合に執行されるようになっています。 |
|
ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
|
|
|