ツー・ウェイ・プライス(Two Way Price)とは、為替レートを表示する際に、売値と買値の両方のレートを同時に提示することを意味します。
顧客が注文を出す際に取引会社は、たとえば、ドル/円取引であれば、「1ドル=107.40-45」というように表示します。これは、顧客がドルを買うときには107.45円、ドルを売るときには107.40円で取引しますよということです。もし、買値と売値を同時に提示しないとなれば、買いたい顧客には高く売り、売りたい顧客からは安く買うという不当な取引が行なわれる可能性もあります。
このように、常に売値と買値の両方の値段を提示することによって、市場全体の信頼性が維持されているのです。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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