為替取引において、直物を売ると同時に先物を買う、あるいは直物を買うと同時に先物を売るという、直物と先物の2つの売買をワンセットにした取引のことをスワップといいます。外国為替証拠金取引ではこのスワップ取引を利用してロール・オーバーを行ないます。
通常、為替取引の資金決済は2営業日後に行われますが、外国為替証拠金取引では実際の資金移動は行なわれずに、ポジションを清算する時点で、取引口座内で損益を差額決済する仕組みを採用しています。ポジションを翌営業日に持ち越すことをロール・オーバーといい、ロール・オーバーはポジションが清算されるまで、自動的に毎営業日繰り返され、清算期限がありません。
例えば、ドル買い/円売りをした場合には、2営業日後に対価である円資金を支払わなければなりませんが、その支払いを延長させるためにスワップ取引が行なわれます。
日付が変わった時点(24時間取引ですので取引業者によって決められた一定の時刻が過ぎた時点)に円資金の払いを相殺する目的で、@翌営業日が決済日となるドル売り/円買い取引と、ポジションを持ち越す目的としたA2営業日後が決済日となるドル買い/円売り取引が同時に取り組まれます。
このスワップ取引は、売買手数料も発生せず、自動的に取り組まれて、ポジションが持ち越されることになるのです。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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