売り注文と買い注文のバランスが著しく偏って、一方の呼値が直前に成立した株価の更新値幅内にない場合に、そのことを特別に知らせるために証券取引所が表示する気配値のことを、特別気配といいます。例えば、直前に成立した株価が600円のとき更新値幅は10円になりますから、650円以上の売り注文しか出ていない場合に、650円の指値で買い注文を出しても売買は成立しません。更新値幅だけ値上げした610円に特別買い気配が表示され、610円の売り注文を呼び込みます。それで売買が成立しない場合は、5分ごとに特別気配の値段が620円、630円…と切り上げられていきます。このように少しずつ値段を切り上げて(切り下げて)、売り注文(または買い注文)を呼び込んで売買を成立させています。 |
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ヨーロッパ人がアジアや南北アメリカなどへの進出を始めた大航海時代、1602年にオランダで設立された「東インド会社」が株式会社の発祥とされています。
株式を発行して投資家から巨額の資金を集め、海外貿易や鉱山の開発、農場経営などを行なっていました。それまでにもヨーロッパでは希少価値であった香辛料等や金銀の貿易をするために一航海ごとに出資者を募集して、成功すれば得られた巨大な利益を分配するハイリスク・ハイリターンのシステムはありました。
しかし、会社という組織自体への出資者を集めて投資リスクの分散化を図り、近代的な簿記会計制度や取締役制度を整えて組織運営を行なったのは東インド会社が初めてだったのです。
その株式に当たる出資証明書は株主の権利とともに資産家の間で自由に売買されるようになり、出資者と事業運営者を明確に分離してその出資証券を流通させるという現在の証券取引の原形となりました。 |
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